TEL…TEL…TEL…
ピースボートセンター「はい、ピースボートセンター東京 上原です」
声が高くて若そうなお姉さんの声だな
『どうもこんにちはXX回に参加予定の新藤と申します。』
「はい!ありがとうございます。」
『富山の説明会に行ってその場で参加申し込みしてきたんで
ピースボートの事いまいちよく分かってないんですが
ピースボートセンターってのがあるんですね』
ツアーのことで質問する予定だが、真っ先に疑問に思ったことを
聞いてしまった
ピースボートセンターってなにするんだろ…。
申し込んで船に乗るだけだったら
特に必要ない気がするが…。
「あっはい!ピースボートセンターは
東京、横浜、大阪、名古屋、福岡の5か所にありまして
新藤さんみたいに質問に応答したり、宣伝に関わる作業、
ポスターを作ったり、ポスター貼りのサポートの手伝い
、あと皆さんがちゃんと参加できるようにサポートしていますよ」
『5か所もあるんですね
ちゃんと参加できるようにサポート?ですか』
「そうです、乗船前になって急に用事が入ったり、
会社を辞める予定が辞められなくなったり、急に怖くなって参加をキャンセルする人もいれば
彼女が出来て乗れなくなったり
人間様々な理由で船に乗れなくなってしまう方って意外と多いんですよ」
『はぁ…』
『まぁ確かに3か月は予定空けないといけないですしね』
『大変ですね(;_;)』
「そうなんです。親が病気したり、いろいろと
そういう時に限って起きたりするんですよね」
「新藤さんもなにかあったり、悩みがあれば遠慮なく相談して下さいね」
『連絡するような事がなければいいですけどね(苦笑)
分かりました』
『そういえば、先ほどポスター貼りの手伝いと言っていましたけど
居酒屋とかで貼ってるポスターって
ピースボートセンターの人が貼ってるってことですよね?』
「ポスターは私達が貼る時もありますけど、
基本的には船に乗る予定の人が貼っていますね」
『ポスターは船に乗る予定の人が貼る?
なんでですか?』
「実はポスターを3枚貼る毎に乗船賃が1000円割引になるんです」
『1000円割引⁉なら30枚で1万、300枚なら10万ですか!』
「そうなりますね」
なるほど…ポスター
服屋だったり居酒屋だったり
不特定のところに貼ってあって
誰が貼ってるんだ(;'∀')と思ってたら
船に乗る予定の人が
割引して乗る為に貼ってた訳か
凄いな…
『つまり、ピースボートに乗る予定の人は、
ピースボートセンターにポスターをもらって貼っているんですね?』
「そうです。新藤さんもいかがですか?
富山なら一番近いのは名古屋ピーセンになりますね」
『名古屋ですかぁ~遠いなぁ汗
電車だと確か…往復1万くらいかかるんだよなぁ…』
「1万かかってもポスター大量に持ってこれば
割と良いとこまでイケると思いますけどね」
1万円を元取るのに30枚以上…。
しんどいな…正直メンドクサイし
だいたい富山でポスター貼ってるとこなんて
ほとんど見たことないし30枚以上も貼れるのか…。
三日月のスナック嬢が120万→30万で乗れたってのは
これのことだったのか
相当頑張ったんだなー( ;∀;)
『やめときます』
「そうですか。私らとしてはどうしても
ピーセンの近くに貼る方が多くなってしまうので」
「遠い地域に貼ってくれる方は貴重なので
是非お願いしたかったのですが」
『お力になれなくてすみません』
「いえいえ、大丈夫です(^^)/でも、
一回はピースボートセンターに
顔出されることをお薦めしますよ」
「ピースボートに乗る予定の方々が沢山いるので
船乗る前に顔覚えられますし、
きっと良い刺激になると思います!」
『そうですか』
『そもそもそんなにポスターって貼れます?
店に許可もらわないといけないし
そうそう貼らせてくれない気が
何人もポスター貼りしていたら場所被ってたり
しそうだし…』
普通にバイトして金作った方が時給換算いい気がするんだが…
「………。」
「ポスター貼りの流れについて説明すると」
「まず、初めての場合は研修がてら
ポスター貼り(以下ポスハリと呼ぶ)ベテランの人と一緒にポスハリしに行って
どんな感じか学びます」
「ポスハリする前にポスターと一緒に地図を渡します」
「この地図には過去のクルーズで貼らせてもらった店の場所がマークしてあって」
「ポスハリする時はそのマークに記された店に行き」
「店でポスターを貼る許可をもらう」
「もともと過去のクルーズのポスターが貼ってあったところだから」
「古いポスターを剥がして、新しいポスターに貼り替えるわけ」
「貼り替えたら、ちゃんと貼った証明として店の人にこちらが用意した紙を記入してもらうの」
『こちらが用意した?』
「①住所②お店の名前③電話番号の記入欄をつけた用紙ね!」
「ある程度終わったら、ピーセンに戻ってきてその用紙を見せる」
「これがないと、いくらポスターを貼っても
割引対象としてカウントされないから要注意」
「ピーセンスタッフはそれを見て、
皆の地図に→新しく貼った場所のところに印を付ける」
「電話で確認します」
『なるほど…。それなら効率が良いですね』
「一度ポスターを貼らせてくれたところだから
分かってくれてるし、断られにくいからマークを付けてるが」
「別にマークの付いていない新しい店に貼っても大丈夫ですよ」
「新しく交渉しないといけないけど、交渉が上手ければ移動せずに
近くでポスターを貼りまくれるので反って効率が良い」
「とにかくポスターが貼れて許可が取れればどこに貼ってもいいし
自由♫」
「いつ貼っても良い、自分の暇な時間に
ポスターがなくなればピーセンに取りに」
「意外とポスター貼られているんですよ!」
「ピーセン付近の地域は…ですが(^^;)」
「そう考えるとポスハリって効率が良いと思いませんか?」
『ポスハリの説明ありがとうございます
凄い分かりやすかったです!
意外とできそうな気がしてきました♫』
『効率良いかもしれないですね!』
「あと、気をつけなければならないのが
ポスター貼りでの割引は、あくまで割引なので
お金に換えられないのでポスター貼りした以上は
船に乗らなきゃ損ですから気を付けて下さいね」
『なるほど…そこは要注意ですね』
「もし、割引で乗船されたいのであれば、
他に割引方法がありますけど」
『まだ割引があるんですか!?』
「船に乗ってからになるんですが、
①子供の面倒を見る保育士業務
②寄港地を案内するスタッフ
③音響や映像、事務仕事の手伝い
④水先案内人による割引制度
これらの人はボランティアスタッフと呼ばれています」
『どれも未経験じゃキツイ気がしますが…(笑)』
「保育士業務も経験はなくても説明があるので、
できないことはないと思いますよ」
「ただ、これらのことはほぼ毎日仕事があるので
船での自由な時間が奪われるリスクはありますね」
「とはいえ、フルではなく
ここからここまでとスタッフと相談しながら期間を決めて
ボランティアすることができますよ」
「新藤さんは仕事とかで学んだ活かせるものとかはありますか?」
『一応船会社に勤めていたので、日本の海事情や船のことは分かりますよ』
「えー船乗りなんて珍しいじゃないですか!
ピースボートも船ですし!皆興味あると思いますよ♫
水先案内人として船の授業をされてみては?」
『冗談言わないで下さいよ(笑)そんな授業できるほどの知識と技量はないです(^^;)』
「そうですかーなかなかいない人材だと思いますけどねー」
「でも、水先案内人じゃなくても、授業や発表、指導など
ピースボートと交渉して通れば割引対象になりますよ♬」
「3割引だったり、6割引だったり様々ですが(^^)」
『いろいろと凄いですね…』
「あっそうだ!せっかくですからこの際
乗船前の手続きをしておきましょう♫」
『乗船前の手続き!?ですか』
次回:第06話 乗船前の手続き に続く