★前回までのあらすじ★
メディアに富山の現状を知ってもらおうと…ある富山のラジオ局でアポなしで突入した。案の定不審者扱いされ追い出されそうになるが、心理戦の末、対談することに成功。
①富山の現状②体育館問題③選挙④全国チェーン⑤高岡と富山の関係性⑥8号線、海岸線問題
について話したところだった。
そして富山県を良くする為に、富山県の距離感を大幅に縮める為の改善案→富山市集中型を提案。
その為にまずは問題点である⑦富山駅前総曲輪問題について話するところだった。
社長「富山駅前、総曲輪の問題点か」
社長「一番は富山駅から総曲輪までの距離が遠いことだろうねぇ」
なんち『一番はそうですよね』
なんち『主要駅から約徒歩10分以内で行ける距離にだいたい主要の施設もしくはショッピング街てあるのですが』
なんち『総曲輪までは駅から徒歩25分』
社長「ちょっと遠すぎるな…。なかなか気軽に行ける距離ではない」
社長「総曲輪と言えば、駅前で最も力を入れているところだろう。」
社長「フェリオ、ダイワ等近年できて…人が戻ってきたように感じる」
なんち『………。』
社長「総曲輪は本当に人が溢れかえっていた。」
なんち『どうして総曲輪は廃れて行ったんですか?』
社長「明治12年から総曲輪の道路を作り始め」
社長「明治28年に総曲輪ができた。」
社長「だからワシは総曲輪を当時から知っている訳ではない。」
なんち『そんな…昔からあったんですね(:_;)』
社長「日清戦争に勝って国中の景気が良くなった頃、その年の夏に夜店を開いて、おもちゃやスイカや綿菓子などを売ったら大当たりでね」
社長「それによって人が集まったのをきっかけに店をどんどん出店して賑わいだして、高級路線に挑戦するもバブルでヒットを連発し、商業界のポジションがナンバーワンになったと聞いたことがある。」
社長「昭和50年頃までは、店もどんどんできて、雨に当たらないようにモールもできて賑わいていたんだが…」
社長「ある事件がきっかけで、人が離れていってしまい…。それ以降黄金時代を取り戻すことはできなくなってしまった…。」
なんち『ある事件!?ですか』
社長「富山西武ができたんだ。当時不景気に悩まされて物が売れなくて苦戦していたのもあってその威力は凄まじいものだった。」
社長「初めてできた大型デパートに皆行くようになり、不景気を一気に吹き飛ばした。」
社長「そのインパクトから一つ一つの店が立ち並ぶ個人経営が集まる総曲輪通は太刀打ちできなくなってしまったんだ。」
なんち『デパートがあるのは当たり前に産まれてきたから実感なかったけど、デパートがあれば個人経営の店に行く必要がないですもんね』
社長「そうだな…。昔は車も皆持っていた訳ではなかったし、個人店で肉を買いに行ったり、八百屋に行ったりするのが普通だったよ。」
社長「でもまぁ、フェリオやダイワができて最近は人も少しは戻ってきたみたいだな」
社長「本調子だった頃まで人が戻ればいいが、まだなにか足りないような気もするが」
なんち『そうですね…。』
社長「ただ、総曲輪周りは駐車場がちゃんとできていて、車で行く分には不都合ないようになってはいるな」
なんち『富山駅前の話ですが…』
なんち『そもそもなんですが…富山駅に着いたらどこへ行けばいいんでしょうか?』
社長「……。」
社長「それは…。どうなんだろうな、私には分からん」
なんち『富山駅南口から一歩外に出てみた景色を写真に撮ってみました。』
なんち『これが県外から初めて富山に遊びに来た人の景色です。』
なんち『これについて。』

社長「富山駅南口から見た景色は…こうゆう感じになっているのか…。なんか飾り物もないし、淡々としていて殺風景だねぇ」
社長「なるほど…確かにそうかもなぁ難波駅や大阪、大塚とかいろいろそんな構造なってたかもなぁ」
社長「この構造でないパターンは金沢駅でのフォーラスパターンという訳か」
なんち『金沢駅のフォーラスに人を一点集中させ、人の集まりから企業が人混みを利用して回りに店を展開するパターン』
なんち『主要駅からメインの道路として回りに飾り物や店などを目立たせ、その先に大型ショッピングモールを展開、その後人込みを利用して回りに店を展開していくパターン』
社長「どちらも最終的にはメイン以外の道路付近でも発展できるって事か…。それなら富山駅みたいに初めから平等に分散させない方がよかったという訳か…」


富山駅前のスクランブル交差点から見た景色
なんち『あとは①富山駅内の案内表示が地味②環水公園をもうちょっとピックアップさせて上げた方がいい③環水公園までの道順案内が雑(初めて来た人は分かりにくい)④ユーモアがない(キャラクターがあれば効果的でいいが、高岡駅みたいな萌えキャラはNG)』
⤵人が集まる県は、観光地うんぬんの問題ではなく、それなりに努力している。



なんち『これらは構造的な問題で…内面的なことを言うと…』
社長「もうやめてくれ。さすがにこれ以上は惨めな気分になる。」
なんち『……。問題点ばかり見ているとそうなってきますよね』
なんち『それでは…気分が明るくなる為にも』
なんち『これら今まで挙げてきた問題点を解決する改善策を発表していきますね』

なんち『ずばり総曲輪に代わるショッピングモールを写真の位置に作ることです』
社長「(笑)。そりゃあ新しいショッピングモールができれば…人は集まるさ」
社長「そんなの誰でも思いつくものだし…それが改善策など笑わせる」
社長「どこもやっていることじゃないか!そりゃあそれが出来れば人も集まるさ」
社長「長い話を聞いてみれば、馬鹿らしい!」
なんち『誰でも思いつく…なら何故できないんでしょうかね!?』
なんち『作っても駅前の施設に人がちゃんと集まるか不安だからではないでしょうか?』
社長「………。現段階の駅前の人だかりでは人が集まるとは思えないな」
社長「ましてや、車社会の富山が、富山駅から徒歩でショッピングモールに向かうなど正直想像できない……。」
なんち『そうですね…』
なんち『まぁ私の理想論なので、作れ!って言ってる訳ではないので、もしもの話で聞いて下さい』
社長『まぁ聞くだけ聞いてみるか』
なんち『はい。』
なんち『もし、作られなかったとしても富山の発展に必要なイメージがつくと思いますので。』
なんち『どうやったら人が集まるのか?』
なんち『これを理論によって解明していきます』
ラジオ局社長との対談⑫ これが私の答え編 に続く
さて、どうゆうショッピングモールを建てれば人が集まってくるのでしょうか?
皆さんも一緒に考えてみていただけたら幸いです。
★ヒント★
①イベント力の強化②ショッピングモールの構造です。
富山に一番欠けていて必要なもの、そして最も威力のあるものはイベント力です。
とにかく富山はイベントに人(若者)が集まらない。
だから県外から来るアーティストやスタイリスト、芸能人が富山に来るのを避けてしまう。
これらの問題は、ショッピングモール構造のどこにイベントスペースを作るのかが鍵になってきます。
何故富山のイベントスペースには、人が集まってこないか“場所”という視点から考え、答えを出してみて下さい。